“共同化”で輸送費圧縮とリードタイム短縮、
環境負荷軽減を同時に実現します

当社では、産業別の商流・物流特性に合わせた作業・輸配送・保管スキーム構築のため、産業別プラットフォームサービスを提供しております。
昨今の物流業界を取り巻く環境は、従来からの課題に加え、顧客ニーズの多様化・輸送業界への労働基準法の改訂適用・環境配慮の必要性により、物流コストの継続的上昇やサービス品質の低下といった状況が深刻化しております。
このような環境下において、業界別の統合プラットフォームを構築・推進することにより、荷主様の物流コスト・サービス水準の維持に貢献しております。

物流業界を取り巻く環境

  • 従来からの課題

    人手不足

    • 他業種比よりも加速する少子高齢化。
    • トラックドライバーの荷役荷待ち時間等、拘束時間の長さによる労働環境の悪化。

    生産性・積載率の低さ

    • 年々、多頻度小口化が加速し、作業生産性及び車両積載率が悪化。
  • 外部環境の大幅な変化

    顧客ニーズの多様化

    • EC需要や個人間売買の急進的 拡大。
    • 商品ラインナップの多品種少量化。
    • 倉庫内加工・付帯業務の拡大。

    労働基準法の改訂適用

    • 2024年には労働時間の短縮、時間外割増賃金率の引き上げ、同一労働同一賃金等の労働基準法改訂が輸送業界にも適用される。

    環境配慮の必要性

    • トラック、船舶、鉄道、航空の輸送手段の中ではトラックからのCO2排出量が多く、環境負荷が大きい。
  • 物流市況

    物流費の継続的上昇

    • 最低賃金の上昇、倉庫需給の逼迫により人件費・保管料が上昇。とりわけ輸送費の高騰が物流費上昇の主因。

    サービス品質の低下

    • 安定した輸送能力確保や顧客ニーズに応える品質維持の困難化。

当社施策

当社施策のイメージ図

統合パターン

❶垂直統合 ❷水平統合 ❸ハイブリット化の3パターンにより、季節波動に応じたフレキシブルなスペース提供、納品車両台数の削減、リードタイムの短縮等、サプライチェーンの効率化と物流コストの削減を実現しております。

統合パターン

① 垂直統合
川上・川下(メーカー・卸・小売など)の保管(倉庫)の共同化
② 水平統合
複数メーカーによる保管(倉庫)・輸配送の共同化
③ ハイブリッド統合
物流業務の枠を超えた機能同床化した、高付加価値センター
統合パターンのイメージ図

ご提供メリット

作 業 保 管 配 送
①垂直統合 作業人員の適正化 在庫最適化・回転率の改善 リードタイムの縮小
②水平統合 作業人員の多能化・変動費化 波動吸収やスペースの融通 輸送経路や便数の削除
③ハイブリット化 作業人員の適正化 在庫最適化・回転率の改善 横持の削除とリードタイム縮小

Pet Food ペットフード

ハイブリット型センター

当社では、15年来に及ぶペットフード業界における物流業務の運営実績を背景に、リパック機能と物流機能を統合したハイブリッド型センター運営を関東~中部を中心に構築し、生産と物流における柔軟性を強化するとともにリパック工場-物流センター間の横持ち費用削減を実現しております。

従来型とハイブリット型センターサプライチェーンの比較

ネットワーク

北関東から九州にかけてのペットフードプラットフォームにおけるネットワーク構築を進めており、各エリアにおいて水平統合、垂直統合、共同配送、EC物流、BPOサービスなどを備えた多機能物流センターとすることで更なる高付加価値センターのご提供を目指しております。

国内物流センターネットワーク
ネットワークイメージ

メーカー・卸との協業

メーカー及び卸物流の運営実績を活かし、当社主導のもとでメーカー・卸間及び小売への供給も視野に入れた協業に関する取り組みを進めております。
この取り組みを通じてペット業界全体のサプライチェーン効率化を目指しております。

メーカーと卸との協業のイメージ図
主な取り組み 内 容
①作業負荷軽減
  • 発注単位の見直し提案
  • 伝票レス化(ASN化)
  • 卸での精度検品化(検品レス)
②卸の預かり在庫化
  • 卸の在庫スペース軽減
  • 小売への直送
③車輌積載率の向上
  • 発注頻度の集約化
  • 納品単位(発注単位)の大ロット化
④車輌相互利用
  • メーカー 卸への輸送車両の有効活用

Sports Apparel スポーツ・アパレル

事業概要

2020年初旬から続くCOVID-19の流行に見られるように、社会情勢の急激な変化により、スポーツ・アパレル業界全体が大きな打撃を受け、各社様では従来のサプライチェーンマネジメントの再構築が急務であると認識しております。当社では各社様のサプライチェーン再構築をご支援できる以下の様なソリューション(最適物流)のご提案を進めております。

各種共同化による『コストの最適化』及び『物流体制の安定化』を軸に、お客様毎のニーズに沿ったソリューション(最適物流)をご提案させて頂きます。

プラットフォームセンターの活用による最適化

当社では、複数のスポーツ・アパレル各社様の物流機能を集約したプラットフォームセンターにて他社様とのシェアリングによる効果を創出します。

具体的な効果として、サプライチェーンにおける重複在庫の削減、他社様との在庫同床化を図ることでの固定費削減による『コストの最適化』、他社様の保管スペースの融通・マテハンの共同利用、作業人員の流動化を図ることでの『物流体制の安定化』を実現します。

例)当社プラットフォームセンター活用のイメージ

例)当社プラットフォームセンター活用のイメージ図

スポーツ・アパレル共同配送

多種多様な販売チャネルを有するスポーツ・アパレル業界において、サプライチェーンのラストワンマイルとなる輸配送ネットワークの最適化、及び安定化は必要不可欠です。昨今のドライバー人材不足に起因した車両供給の不安定化、更に燃料費高騰に伴う輸配送費の上昇等、スポーツ・アパレル各社様の輸配送ネットワークを取り巻く状況が急激に変化していくなか、当社共同配送網を活用したご提案により安定的、且つコストメリットのある体制を構築させて頂きます。

例)当社スポーツ・アパレル共同配送活用のイメージ

例)当社スポーツ・アパレル共同配送活用のイメージ図

Confectionery 菓 子

共同配送ネットワーク

当社では、菓子に特化した共同配送ネットワークを独自に構築しております。

菓子・食品関連のビジネス特性を踏まえた運用体制の構築と、荷主様の物量・波動・ビジネス特性に沿った最適配送スキーム設計を日々のオペレーションにて実現いたします。

また、配送コントロールをする司令塔機能をもつ専任スタッフにより、全国の配送先までの商品配送状況をタイムリーに一元管理しております。

共同配送ネットワーク説明図

共同配送のパターン

日々の物量・コストに応じた最適な配送方法を以下3パターンより選定し、菓子業界に特化した低コスト・高品質の配送サービスをご提供しております。

共同配送の3つのパターン

菓子共同配送のメリット

菓子共同配送と一般的な路線配送と比較した際には以下のメリットがございます。
配送品質、コスト共に良質なサービスの提供が可能となります。

大項目 中項目 路線配送 菓子共同配送 メリット
コスト・時間 配送料金 一般的には路線タリフ計算
一定以上のコスト削減不可
参画企業との共同費用負担による
仕組として低コスト構造
路線タリフ比較
コスト削減可能
配送時間 翌日又は翌々日中
時間指定は原則不可
(翌日、翌々日は各県設定)
翌日又は翌々日午前中着
(翌日、翌々日は各県設定)
共通納品先の為、
配送時間指定可能
配送・
作業品質
配送品質 一般乗務員の為、貨物特性
及び納品先情報の理解は低い
専門乗務員の為、貨物特性及び
納品先情報を熟知
商品破・汚損の削減
納品時の品質向上
混載商品 日用雑貨・工業製品等の
様々な重量・形状の商品と混載
菓子類及び食料品限定の為
同類品の混載
商品破損の削減
販売機会損失の防止
出荷作業
品質
荷札貼付作業
送り状作成作業
荷札貼付作業不要
菓子統一伝票納で可能
出荷時の作業負担を
大幅軽減可能

菓子パレット輸送化への取組み

当社では菓子輸送における一貫パレチゼーションの推進に向けて取組みを行っております。

令和2年度、国土交通省の「食品に係る物流の効率化方策検討業務実証事業」に採択され、菓子輸送における物流の効率化を検証する実証事業に取り組み、令和3年度には国土交通省の「モーダルシフト等推進事業」において、当社を含む複数社にて応募した「菓子標準パレット化促進協議会」が採択され、米菓・スナック等を対象とするパレット輸送の際の推奨パレットサイズの制定に向けて取り組んでおります。

菓子輸送においては、トラックへのバラ積み輸送が常態化しており、製品の積み下ろし作業におけるドライバー荷役工数の増加、待機時間の長期化などが業界として大きな課題となっております。

これらの業界特有の課題を解消し、持続可能性がある菓子物流を構築するため、本施策の拡大に引き続き取り組んで参ります。

菓子業界における課題と、解決のための施策と取り組み効果

下記のお問い合わせフォームより、
お気軽にお問い合わせください。

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その他のサービス一覧

国内物流
  • プラットフォーム事業

    近年、物流費が高騰化傾向にある中、“最適化“を求める声が大きくなってきております。
    当社ではドミナント戦略と共同化をベースに無駄のない物流体制を構築し、お客様それぞれの課題解決へ向けたご提案を実施させて頂きます。

    詳細はこちら
  • EC物流

    昨今のEC需要はお客様にとって、事業拡大のチャンスである一方、システム、オペレーション体制を含めたEC機能構築が必要不可欠となります。
    当社はこれまでの実績から培ったノウハウを基に、お客様に最適なEC機能の構築をご支援し、事業拡大に寄与致します。

    詳細はこちら
  • 物流センター運営

    生産性管理・品質管理の徹底により、高品質の維持と物流・作業の波動に合わせた物流センター運営を行い、競争力のあるサービスを提供しています。

    詳細はこちら
  • 共同配送

    物流ニーズや利害関係の異なる荷主様同士をコーディネートし、物流を共同化。一社単独では難しかった積載率の向上や、配送費や人件費などのコストダウンを実現します。

    詳細はこちら
国際物流
  • 海上・国際複合
    一貫輸送サービス

    「納期重視」、「コスト低減」、「1社に委託したい」等お客様ニーズは多様化しており、当社はお客様に最適な輸送モードを提案、コーディネートして、大切な商品を指定場所まで確実にお届けします。

    詳細はこちら
  • 航空・クーリエ
    サービス

    世界各地の情報網を活かし、最適なルート選定、コスト設定など、当社独自のコーディネーションを行いお客様に最適な輸送サービスをご提供します。書類作成、輸出入手続きも含め経験豊富なスタッフがお客様の要望にお応えします。

    詳細はこちら
  • プロジェクト輸送
    サービス

    発電所や化学プラントといったインフラ設備・産業設備輸送といったプロジェクト案件の輸送には、港湾や道路の事前調査を徹底的に行い、最適で安全な輸送をご提供します。

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  • 用船サービス

    丸紅ロジスティクスの用船サービスは、ワールドワイドネットワークによる豊富な情報、統計資料に加えて豊かな経験によってマーケットの動きを予見し、複雑な用船条件をつめ、バラ積み貨物を競争力ある運賃で確実に輸送します。

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サプライチェーン・ソリューション
  • 物流コンサルティング

    経験・ノウハウ・ネットワーク・情報をベースに、物流センターの企画(新設・移設)、設計(倉庫・庫内運用)、運営委託までの一貫したロジスティクスソリューションを提供します。

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  • 海外調達サプライチェーン・
    ソリューション

    調達先の多様化・国際化により、サプライチェーンは複雑化しています。
    当社は商社系物流会社として、商流を意識した課題への取り組みや、デジタル技術を活用した改善も含めたサプライチェーン全体を最適化するソリューションを提供しています。

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  • 情報システム
    ソリューション

    倉庫管理、配送管理はもちろんのこと、購買管理、貿易管理等、物流から受発注までのプロセスを効率化するシステムソリューションを提供します。オリジナルの管理システムもご用意しています。

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